GREETING

理事長挨拶

理事長就任挨拶


一般社団法人 名古屋工業会
理事長 横 山 裕 行

 

 5月27日に開催されました定期総会、理事会で理事長に選任されました横山裕行です。1974年(昭和49年)金属工学科卒業です。創設から100有余年の歴史を誇る当会の理事長に就任しましたことは、大変光栄であるとともに責任の重さを感じております。よろしくお願いします。

 理事長就任にあたり工業会の運営について一言述べさせていただきます。

 

 さて、理事長の責務を果たすうえでの私の心構えとしてまずは工業会員である卒業生や在学生の皆さんが「笑顔になれる」ことを目標にしたいと思います。

 そのためにまずは、会員の支援についてです。

 工業会の会員は在学中の学生、現役の社会人、企業を退職された方々の3層に分けられます。在学中の学生会員の皆様には、豊かで実りある学生生活が送れるように支援したいと考えております。例えば、研修の補助、奨学金の支給、クラブ活動、工大祭の支援などを、学校を通じて行っていきます。また、学生がスムーズに社会生活、企業生活に入っていくための学ぶ機会づくりや支援を大学とも相談しながら進めていきたいと思います。次に現役の社会人です。現役の方は、多忙で行事への参加もままならないかもしれませんが、単科会とも連携しながら企業や組織の枠を超えて交流できるようなサポートを行っていきたいと思います。そして、企業などの第一線を離れたOB・OGです。その中には多様な趣味を持たれている方がおられますので、その交流などを行いたいと思います。また、この世代は経済的に比較的余裕のある方もおられますので、大学が求める寄附などもお願いしていきたいと思います。

 

 2つ目は、学校との協調による様々な支援です。

 現在、名工大は、「心で工学」というキャッチフレーズのもとアートフルキャンパスの活動を始めておられ、ブランド力向上に努められております。工業会としては、名工大が今後とも社会で「使える」「活躍できる」優秀な人材を輩出し続けていくため、企業の方々とともに支援していきたいと思います。現在、地元大手企業でも5年で約3割の新入社員が退社してしまうという実態があります。理由は様々ですが、学生側は「こんなはずじゃなかった」という想い、企業側は「何でこんな事ができないのか」等、お互いに不幸な理解不足が一因のようです。こういったギャップを解消すべく、卒業生がトラブルなく社会生活に入っていけるサポートを大学とも連携して何か出来ないか、相談していきたいと思います。

 また、大学への財政的な支援も引き続き進めていきます。大学側には様々な情報発信などブランドバリューを高めることをお願いするとともに、工業会としても卒業生ネットワークを広く、太くすることで寄附意識の醸成に努めていきます。

 

 3つ目に会員間の「きずな」を太く、強くすることです。

 現在、個人情報保護という観点もあり、名簿をつくることが難しくなっています。しかし、連絡網を作っていかないと、支部の活動でも、単科会の活動でも、会としての力が落ちてしまいます。将来に亘って活発な工業会活動を継続するためにも、会員の掌握率を上げることを大学とも連携し工夫しながら実施したいと思います。

 現在は、卒業生の2割程度しか工業会の正会員になっていません。多くの卒業生が大学への寄附など何かサポートしたいとは思っていますが、敷居の高さなどを理由に結集できていないというのが実態かと思います。今後、卒業生の仲間を広げていくことは会の活動の活性化になりますし、大学への貢献にもつながるのではないかと思っています。この仲介役となるのが工業会活動であり、支部会、単科会活動を核となって進めていただいている皆様だと思っています。是非、この絆を広めていきましょう。

 最後になりますが、名工大の英文の頭文字はNITです。これを工業会は、N=「仲間と」、I=「いつまでも」、T=「つながろう」と言い換えたいと思います。この工業会版NITの旗印のもと新役員一同、頑張りたいと思います。

 皆様の御協力と応援をお願いいたします。

 

 

2023年5月27日
一般社団法人名古屋工業会

理事長 横 山 裕 行